現代人はせっかちです。Youtubeのショート動画、倍速機能、広告カットなど、とにかく必要な情報を極力短くが好まれる時代です。お寺の門前掲示板も最近話題になることがありますが、これもやはり一言でインパクトを与えるツールだからです。

そんな中、1時間のお説教なんて付き合ってられないよという声が聞こえてきそうです。youtubeではショート法話もたくさんあがっていますが、現場ではやはり30分～1時間の長尺の法話、お説教が主流です。

1時間もの時間、自分の話を熱心に聞いて下さる、それだけでも大変有難いことです。そればかりか、ご聴聞の皆様の聞き上手に助けられることもしばしばあります。不思議なもので、お説教の原稿を作っている時はこの流れでいこうと確信を持って臨むのですが、いざお話ししていると「いや、なんか違う気がする…」ということもしばしば。前は皆様に共感してもらえた（気がする）話でも、同じ話をしても感触が良くない時もあります。試行錯誤の日々です。とはいえ一期一会かもしれないご縁かと思うと、1席1席が真剣勝負です。

今月は2ヶ寺のお十夜法要でお説教のお役を賜りました。貴重なご縁を頂戴し、有難うございました！