明日で阪神大震災から30年。
当寺でも壁や天井のひび割れや瓦のずり落ち、襖や障子の破損、また30余基のお墓、石塔、灯篭などが倒壊しました。庫裡は享保4年(1719)建立で、当時すでに300年弱の年月を経ていました。古い建物へのダメージは大きいもので、庫裡はその後平成17年に建て替えられました。また廃仏毀釈により廃寺となった町内の潮照寺のお堂を移築した薬師堂は、明治10年の移築以来130年の古堂であり、損傷が大きく、取り壊しとなりました。
「戦争を知らない子供たち」という曲はこうはじまります。
戦争が終わって 僕等は生れた
戦争を知らずに 僕等は育った
おとなになって 歩き始める
平和の歌を くちずさみながら
僕等の名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ
私は震災当時まだ小学5年生でした。今、私の息子が同じ歳になりました。
ただ今の平和な生活の背後には、多くの方々の犠牲と人々の献身があるということは決して忘れてはなりません。
「この方がいなければ今の私はなかった」という私たちが日々行っているお墓参りや法事などの供養と全く同じことです。