京都を行脚 ~法然上人追慕念仏行脚~

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1月25日は浄土宗を開かれた法然上人のご命日です。その前日の24日の夜、法然上人を偲び京都太秦(うずまさ)から長岡京まで約15キロの道のりをお念仏を唱えながら歩く「念仏行脚」に参加して参りました。

 

法然上人の説く教えは、お念仏ブームともいえる広がりをみせる一方で、比叡山や奈良の旧仏教勢力からのすさまじい弾圧がありました。それは法然上人没後も続き、反対勢力が、京都東山の大谷の地に埋葬された法然上人のお墓を破壊し、さらに遺骸を鴨川に流してしまおうという動きがありました。その危険を察知した弟子たちが大谷の地から現在の太秦西光寺まで上人のご遺骸を移されます。しかし更に強まる圧力に、弟子たちは西光寺からさらに粟生(あお)の地(現在の長岡京、西山浄土宗総本山の光明寺)へご遺骸を運び込みました。安貞2年1月24日の夜中のことです。そして上人のご遺骸は翌25日に荼毘に付されました。

 

念仏行脚はコロナや大雪による中止を経て、実に5年ぶりの開催となりました。私自身は恐らく10年ぶりの参加でした。道中2ヶ寺でお勤めをし、しばしの休憩があるものの日頃運動していない者に4時間半の道のりはなかなかハードなものです。歩くスピードの速いことといったらもう…歩くスピードまで当時の弟子たちの焦りに合わせているのかと思うくらいの速さ…決死の覚悟で師匠法然上人のご遺骸を守り抜いた弟子たちに思いを馳せながら歩く…と言いたいところですが、歩き出すとそんなことに思いを馳せている余裕はありません。とにかく一心不乱に歩く、それだけ。

 

しかし光明寺にたどり着き、荼毘所前でお勤めをしている時には、法然上人の説かれたお念仏の教えを後世に伝えていこうとする弟子たちの強い思いの一端に触れることができたような気がいたしました。また来年も参加させて頂きたいと思います。報恩感謝。

 

念仏行脚の出発地の太秦西光寺にて
法然上人御火葬跡
この念仏行脚には念仏門の浄土宗、浄土宗西山三派、時宗の青年僧が参加。