2025年1月 彼の火はもとのごとくあるが如し

いくら施しても減ることがない福徳をお釈迦さまは松明(たいまつ)に例えて説かれています。

 

「数百、数千もの多くの人々がそれぞれ松明を持ってきて、火を分けてもらい、その火で食事を作ったり、明かりをとったりしても、元の火は変わることはない。福もそのようなものである」と。

 

お金やモノの施しは誰もがいつでもできるというわけではありません。それに対して誰でもいつでもできる施しがあるとお釈迦さまは説かれます。施しというより人への接し方、心がけと捉えた方がより実践的です。それは自分の目や口、手足、そして心を使ってできるものです。やさしい眼差しや穏やかな笑顔といった表情、トゲのない優しい言葉、そして心配りやおもてなしといった気持ちです。これらの施しはいかなる条件にも左右されることがなく、誰もが実践可能な心がけです。いくら施しても減ることはなく、そればかりか施せば施すほど周りの人々が幸せになっていきます。自らの幸せを得るには、周りの人々に幸せを感じてもらうことが一番の近道といえます。