“死んだら終わり”ではないのです。まだまだやることがあるのです。極楽という仏の国に往って、菩薩（ぼさつ）として生まれ、仏の仕事に参加するのです。菩薩とは仏の道を歩む者のことです。葬儀は故人をこの菩薩の道に入らしめる儀式です。菩薩の道に進まれたあの人は、仏となってまたかえってきはるのです。仏の仕事はこの世で悩み、苦しむ私たちを見守り、拝み、導き、陰ながら支えることです。その仕事は終わることがありません。もう掌を合わさずにはおれません。