コーサラ国の王パセナーディと王妃マッリカーのある日の会話
「マッリカーよ、この世の中に、自身よりも愛しいと思うものがあるだろうか」
「パセナーディ、私には、この世に自分よりも愛しいと思われるものはございません、王さまはいかがでしょうか。」
「マッリカーよ、私にも、そうとしか思えない。しかし・・・
日頃より教えを頂くブッダの教えは、そういうことではないように思えるのだ。」
王はブッダを訪ねて、このことについて教えを乞いました。
ブッダは答えました。
人は、己れより愛しいものを見いだすことはできぬ。
それと同じく、
他の人々にも、自己はこの上もなく愛しい。
されば、
己れの愛しいことを知るものは、
他のものを害してはならぬ。
