棚経って何?

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いよいよ全国のお坊さんが忙しく動き回るお盆のシーズンがやってきました。酷暑のお盆は体力勝負です。

 

月命日のお参りは月参り、月忌(がっき)、そして1周忌や〇回忌などの法事は年忌(ねんき)、年回法要。そしてこの八月のお盆のお参りは特別に棚経(たなぎょう)といいます。お盆に帰ってこられるご先祖様の精霊をお迎えする棚を精霊棚(盆棚)といい、仏壇とは別にお盆用のしつらえを仏壇脇や縁側に作りました。そしてこの精霊棚にお坊さんがお参りしてお盆のお経をあげるため、棚経というわけです。

 

前の記事でもお盆はとにかくたくさんの御供えものをして、一年に一度帰ってこられるご先祖を盛大にもてなすのが主旨と書きましたが、そのためにも仏壇とは別に特別な舞台とでもいうべき場所が必要とされたのです。七日盆というように十三日からのお盆に備え、一週間前頃から準備に入るわけです。よくお盆のお祀りはどうすればよいですか?という質問を受けますが、今ではなかなかそこまで労力は割けませんので、無理のない範囲で時季のものなどを御供えしてお祀りください。

 

皆様に代わって、というわけではないですが、お寺の施餓鬼会(せがきえ)では「ちょっと多くない?」というほど御供えをしていますので、どうぞお参り下さいませ^^

 

蓮の葉はお盆ならではのアイテム。里芋の葉で代用することも。