夜明け前の朝5時、伊勢神宮にお参りしてきました。前日の雨のおかげで少々蒸し暑さはあるものの、立ち上る朝霧はただでさえ神聖な場所をより厳かな雰囲気に仕立てあげておりました。誰もいない（と思っていたら朝の散歩の方がちらほら）参道に玉砂利を踏む音が響き渡ります。昼間は大変な賑わいをみせるおはらい町、おかげ横丁も静寂そのもの。そんな中、暗闇の中に1件だけ営業しているお店が。赤福本店。朝5時から開いてるんですね！内宮お参り後、赤福を頂戴しました。出来立ては餡の中の餅のやわらかさが格別。

この度の目的はというと・・・三重県伊勢市での我が宗派の布教師の全国大会に出席してきました。会場は伊勢市古市の大林寺。伊勢神宮の内宮と外宮をつなぐちょうど中間の場所にあたり、かつて古市は三大遊郭のひとつに数えられる程栄えたようです。歌舞伎の演目「伊勢音頭恋の寝刃」ゆかりのお寺で、現在も役者の方がお参りに来られるとのこと。

伊勢神宮のまわりにもかつては数多くのお寺がありましたが、明治時代の神仏分離令により多くの寺院が廃寺となったようです。伊勢神宮のお膝元ともなれば想像に難くありません。かつては浄土宗を開かれた法然上人もお伊勢参りをされています。この度はその際のゆかりの欣浄寺にもお参りしました。欣浄寺は10年程前に法然上人25霊場の巡拝で西光寺から檀信徒の皆様とお参りさせて頂きました。大変残念なことに3年前の火災により本堂は全焼、現在は更地にプレハブでお祀りがなされており、令和9年に再建予定とのこと。

人生に一度はお伊勢参りのはずが、小学校の時の修学旅行にはじまり、もう数回は参らせて頂いている。贅沢な話であります。